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Faunas & Floras Phase2

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2006年 06月 06日 ( 1 )


2006年 06月 06日

Irregular serial ♯10

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「アオハダトンボ」Canon EOS20D/EF70-200mm F2.8L IS USM/EF12_2/Photoshop CS2

不定期連載第10回です。
ずいぶんあいだがあいてしまいましたので、ちょっとおさらい。
近所の河原で初めてアオハダトンボのメスを観たのが昨年の6月25日。生息地が局地的で減少が著しく、各県が作成しているレッドデータブックでも、準絶滅危惧とされていることの多いトンボです。水がきれいで水生植物がたくさん生え、開けて明るい川辺を好みます。
でも、近所の河原は中流域で周囲に住宅街や工場がたくさんあり、水もけしてきれいとはいえません。しかも豪雨や台風があると濁流に飲み込まれ、深く水没してしまう場所なのです。なぜアオハダトンボは、こんな場所を選んだのでしょう。
アオハダトンボがいた場所は、ふだんは透明度の高い小さな清流が流れています。すぐそばの本流は、ここまで澄んだ水ではありません。もっと濁っています。
はて、ではこの小さな清流の澄んだ水はどこからきているのでしょう?
そこで思いついたのが、河川敷の砂利層をくぐり抜けてきた水ではないかということでした。天然のフィルターで本流の水がきれいに濾過され、ちょうどこの場所に湧いているのではと推測したのです。
ある日届いた1通のメールにこう記載されていました。「本種の生息は伏流水が流入し、良好な水質が保たれる場所に限定されるのではないか」。

昨年はここまでお話していました。
さて今年です。
あれからほぼ1年、またトンボの季節がめぐってきました。そして5月28日、新緑のなかをひらひらと黒褐色の翅をもつトンボが舞っていたのです。翅のさきには白い偽縁紋。今年もアオハダトンボがその姿を見せてくれたのでした。
(つづく)

by Faunas_and_Floras | 2006-06-06 23:49 | Irregular serial