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2008年 07月 19日

Test ♯913 Longicorn Maniax キイロトラカミキリ 2008

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「キイロトラカミキリ 2008 June」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

理科の時間に習う「棲み分け」。
たとえば河川のなかでカワセミは下流から中流に、ヤマセミは中流から上流、渓谷に、アカショウビンは渓谷域の山間部にと、ざっくり棲み分けしています。
私は小学生の頃からバードウォッチングに行っていたので、なるほどなぁ、と思ったことを覚えています。

ところが大人になってから虫を見るようになって、自然では棲み分けより競合のほうが圧倒的に多く行われているんだとしみじみと感じました。
思えば日本の野鳥はおおよそ600種。
対して虫の場合は、蛾だけでも6000種はいます。野鳥の10倍です。
種レベルで10倍ですから、個体数規模で見ると狭い日本国土のなかで、猛烈な競争が繰り広げられているだろうことは想像に難くないであります。

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「キイロトラカミキリ 2008 June」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

今日のこのキイロトラカミキリの幼虫は、クヌギ、コナラなどの枯れ木を食べて育ちます。
この段階ですでにアカアシオオアオカミキリなどカミキリ同士で競合が起き、さらにコクワガタなどカミキリ以外の種との競合も発生します。
枯木なんてそうそう大量にあるものでもないので、幼虫たちは枯木のなかでかなり熾烈な戦いをしているんだろうなぁと思います。

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「キイロトラカミキリ 2008 June」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

さらに戦後は山の広葉樹が切られ、かわりに杉など針葉樹が大量に植栽されてきました。
ネブトクワガタのように、広葉樹だろうが針葉樹だろうが、赤枯れしていることが条件な種にとっては影響少ないかもしれませんけど、虫においてはそういった樹種を問わない種はごくごく一部にすぎません。
そろそろ日本は、山に杉などを植えてその木材価値に頼る方法から脱却しないと、結果的に日本の森林が貧相になってしまうような気がしますです。

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by Faunas_and_Floras | 2008-07-19 01:13 | 近隣の水系


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