「オオオサムシ 中部地方型」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2
かなり大型の甲虫(コウチュウ)のオオオサムシです。
頭部が小さいためか、カブトムシや大型クワガタのような「アメ車」のような幅広い大きさというよりも、フォーミュラーカーのような縦長で後ろにいくほどボリュームがある、そんな感じのスタイルです。
自宅近所でもエサキなどのオサムシを見たことがありますが、オオオサムシというだけあって一回りは大きく思えます。とくにいちばん後ろの肢が長いのが印象的でした。
オサムシというのは一部の例外を除いて後翅が退化しており飛ぶことができないのだそうです。だから同じ種でも地域変異が大きいらしいのですが、そのようななかではオオオサムシは地域ごとの差異が少ない種とありました。とはいえ飛べない=隔離されやすいわけで、細かく見れば今回のオオオサムシは中部地方で見られる、オサムシ屋さんのあいだでは通称「チュウブオオオサ」と呼ばれるタイプなのだとか。
オサムシというと、漫画家の故 手塚治虫のペンネームが、昆虫のなかでもとくに好きだったオサムシに由来しているのは有名ですね。
私はオサムシはスカベンジャーだと思っていたのですが、ネットで調べてみたら基本的には自分で獲物を狩って食べ、ときには落ちてきた果実なども食べる肉食主体の雑食性だったんですね。もちろん屍体も食べますが、まだ新鮮なうちじゃないと食べないみたいです。ちょっと頭のなかでシデムシ類とごっちゃになってたかも。
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Test ♯469「アオオサムシ」(だと思う)はこちら
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aside ♯13「エサキオサムシ」はこちら