「ユキムカエフユシャク」Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2
自然が偶然につくりだした「蛾拓」に希望を見いだした捜索隊。
寒さに凍える手で懐中電灯を照らし、捜索が続きます。私は手袋を持ってゆきましたが、それでも手がかじかみます。真冬に近所の河原で撮影していても平気な防寒具で行ったのですが、考えてみればそれは昼間の話で、夜の冷え込みにはさらなる防寒が必要と身をもって悟りました(^ ^;
そんななか、蜘蛛の巣にひっかかりそのまま息絶えた蛾を発見。
「隊長、たいへんです!これを見てください!」
「こ、これは!!」
翅の模様がさきほどの「蛾拓」よりさらにはっきりと、ユキムカエフユシャクであることを示唆しているではありませんか。帰宅後、画像を蛾の師匠に鑑定してもらったところ、
「中室を囲む翅脈の濃さと、外横線の同定ポイントから見てもユキムカエフユシャクであると思います。」
ついに発見したユキムカエフユシャク。
もちろん生きている個体に出会えればもっと良かったのですが、謎の多い種ですから、昆虫中年団にとって大きな大きな前進なのでありました。