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2011年 11月 29日

Wake up♯320 オツネントンボとホソミオツネントンボ 2011

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「オツネントンボ 2011 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

トンボのなかでは珍しく、成虫で冬を越すから、越年(おつねん)トンボ。
日本では3種が知られています。オツネントンボとホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボであります。

他種がみな成虫ではない、ヤゴなどの状態での越冬を選択したなかで、この3種はなぜゆえに成虫で冬を乗り切ることを選んだのでしょうね。

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「ホソミオツネントンボ♀の食事 2011 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

昆虫ほか変温動物じゃなくても、日本の冬はあまりに厳しい。
その過酷さは、ほ乳類でさえ、一部の種が冬眠という手段を用いるほど。

昆虫の場合、卵、幼虫、(完全変態の場合は)蛹、そして成虫、どこかのステージで極寒を乗り切らないといけない。
耐環境という面では、植物の種子同様、分化し複雑になる前の卵の状態がいちばん有利な気がしますが、幼虫越冬を選んだ種も多いですし、蛹や成虫で乗り切る種、幼虫でも成虫でも大丈夫な種なども少なくありません。

虫たちのそれぞれの戦略がわかったら、面白いんだろうなー。


Test ♯899 ホソミオツネントンボはこちら
Test ♯512「ホソミオツネントンボ」はこちら
Test ♯466「ホソミオツネントンボ」はこちら
Test ♯119「オツネントンボ」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-29 23:28 | そのほかの水系
2011年 11月 27日

Wake up♯319 ツチイナゴ 2011

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「はーい♪ 2011 October」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

( `.∀´)イヒッ(旭化成風)


Test ♯399 「ツチイナゴ」はこちら
Test ♯296「ツチイナゴ」はこちら
Test ♯61「ツチイナゴ」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-27 23:37 | そのほかの水系
2011年 11月 25日

Wake up♯318 ビロードハマキ 2011

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「ビロードハマキ 2011 October」
Nikon D300/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2

温暖化だからか亜熱帯化だからかはわかりませんが、ただいま南方系の虫たちが絶賛北上虫であります。
観察する人が多いチョウやカメムシなどだけでなく、蛾も密かに北上虫(蛾屋が少なすぎるだけ。こちらも蛾類学会が会員を絶賛募集虫)なのであります。

本日のビロードもそのひとつ。関東では最近になって見られるようになったとか。
ほかにもクロメンガタスズメだとかナワキリガだとか、よしもとではありませんが、西日本以西でしか出会えなかった種が、いまではすっかり東京圏進出を果たして、いざ東北へ!という段階であります。

一方で、温暖化なのにチャンスを活かせず?、あいかわらず西日本で足踏みしたままの種もいます。
オオシモフリスズメとか。

このバイタリティの違いはどこで差がつくんでしょうねー??

ほ乳類でも北上中なものがあって、たとえばコウベモグラは長年に渡り立ちはだかっていたフォッサマグナをとうとう越えたらしいであります。

どーなってるの、はすでに通り越し、どーなっちゃうのニッポン、なのがいまの現状ではないでしょうか。

身の回りで、おや?と感じたときはすでに遅いのが自然。
そうならないためには、人手をかけて早く「自然の事実」に気づくことが不可欠になっています。

さぁ、あなたもぜひ蛾類学会へ☆^(o≧▽゚)oニパッ
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-25 23:05 | そのほかの水系
2011年 11月 23日

Wake up♯317 マメハンミョウ 2011

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「マメハンミョウ 2011 Summer」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2

ハンミョウとは「斑猫」であります。マダラネコではありません。
このハンミョウ、過去の歴史上、どうやらちょっとややこしいことになっていたらしいであります。

鞘翅目(コウチュウ目)ハンミョウ科と、鞘翅目(コウチュウ目)ツチハンミョウ科。
カンタリジンという猛毒をもっているのは後者のツチハンミョウ科であります。

江戸時代の初期に中国から渡来した「本草綱目」に書いてあった「斑猫」。これはツチハンミョウ科を意味していたのですが、ここで間違えてしまった。顔はいかついんだけど、毒をぜんぜん持ってないハンミョウ科の虫たちのことだと思ってしまった。

「本草綱目」を原典に漢方医学が発展し、薬だけでなく毒薬も調合され、「斑猫の粉」と呼ばれたその毒を用いて忍者なんかが暗殺を実行するわけですが、

原材料をまちがえてるから相手は死なない。

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「マメハンミョウ 2011 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

現実に、1683年に封をされた、黒田藩主の従医のツボから出てきたのは、毒なんてもってないナミハンミョウやハムシばかりだったとか。
1709年の「大和本草」、1803年「本草綱目啓蒙」も、いずれも誤訳のハンミョウ科を示してある。

で、成虫の体液に猛毒のカンタリジンをもってる本家、ツチハンミョウ科。日本では、なかでもカンタリジンの含有量がとりわけ多いのが、本日のこのマメハンミョウなのだそうです。

マメハンミョウは、つい近年まで、幼虫はイナゴの卵をたべる益虫だけれども、成虫は大豆の葉を食べる害虫である、でも成虫は体液に触れただけでも火傷状の水ぶくれになるから野外で出会ったら注意しましょうね!

という程度の認識しかされないままだったのでありました。


Test ♯711 ヒメツチハンミョウはこちら
Test ♯524 「ヒメツチハンミョウ」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-23 23:42 | 周辺の河原(下流側)
2011年 11月 21日

Wake up♯316 てふてふ捜索隊 スミナガシ 2011

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「スミナガシの幼虫 2011 October」
Nikon D300/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2

「庭のイモムシ・ケムシ」(東京堂出版)以来、幼虫にハマっている蛾LOVEさん。ちなみにこの本の表紙をデザインしたのも彼であります。蛾LOVEさんの本職はデザイナーであります。

もともと幼虫に力を入れているのは一寸野虫さん。フィールドで見かけたら、まめに撮影して同定しています。

で、この日は昆虫写真家の森上信夫さんに案内いただき、「日日面白日記」のそよ風ふくさんとともに、スミナガシのお子さまを観察しに行ってきました。
チーカナからは、一寸野虫さん、蛾LOVEさん、VIEWさん、そして真神ゆが参加であります。

スミナガシの食草はアワブキであります。
と言われても、私なんかはアワブキの姿がまったくイメージできませんσ(^_^;)
かなり背が高くなる落葉高木だそうで、アワブキがあっても大きく育っていると、スミナガシを探すことができない。
森上さんについて雑木林を歩いてゆくと、ありました、背の低いアワブキ。

スミナガシのお子さまは風変わりな居場所をつくりだすことが知られています。
主脈だけ残して葉をかじり、残した主脈を延長させるように先っぽに葉片を糸でくっつけてゆきます。
幼虫はこの伸長物に居を構えます。
これを続けながら、次いで主脈の両脇に葉のかけらをぶらさげて、すだれのようなものをつくり、避難場所にします。

そんな、お子さまの作品をさがします。発見。ほんとだ、なんとも奇妙な姿になった葉っぱがあります。
主脈の延長線上をじーっとみると、ちいさな幼虫がいました。
「あらら、もう10月なのに弱齢ですね。越冬までに大きくなれるのかな」

お子さまは終齢になると、周囲の葉も食べるようになりますが、用心深い性格なのか、食痕の残る食べ残しの葉は噛み切って落としてしまうそうです。

今日のこの子がすくすく育ち、無事に越冬できるとよいのですが。

Test ♯653 てふてふ捜索隊 スミナガシはこちら
Test ♯624 昼の森の物語2はこちら
Test ♯613 昼の森の物語はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-21 23:44 | 近隣の水系
2011年 11月 19日

Wake up♯315 ジョナスキシタバ 2011

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「ジョナスキシタバ 2011 Summer」
Nikon D300/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2

どちらかというと、やや山地性のカトカラ。

「ジョナス!」
「キララ、来ちゃだめ!!」

アニメの台詞のようですが、どちらもキシタバの名前であります。

クロシオ。ゴマシオ。これもキシタバの名前。残念ながら、オヤシオやオグシオはいません。
ワモン。ハイモン。ケンモン。これも残念ながらピグモンはいません。

アサマ、フシキ、アズミ、コシロ、ヨシノ。5頭そろって、カトカラ戦隊キシタバー。
次週の予告編は、ライバル「ブラック・キシタバー」、カクモン登場の巻。
「カクモン! 正義 樹液を愛する気持ちは同じ!俺たちとともに闘おう!!」
「ふっ、無理だね。俺はカトカラにはなれねぇのさ。。。」

キシタバだけで、戦隊ヒーローモノ作れんじゃん☆Ψ( ̄∇ ̄)Ψ


Wake up♯283 フシキキシタバ 2011はこちら
Wake up♯99 キシタバ 2010はこちら

ブラック・キシタバーの衝撃の生い立ちはこちら(笑)
Test ♯614 夜の森の物語「カクモンキシタバ」
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-19 23:18 | そのほかの水系
2011年 11月 17日

Wake up♯314 ナカキシャチホコ 2011

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「ナカキシャチホコ 2011 Summer」
Nikon D300/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Photoshop CS2

蛾LOVEさんと二人で朝帰りした日(笑)に撮影したカット。
ちょっとスレちゃってる個体で、ナカキかホソバか悩みましたが、蛾LOVEさんにナカキと同定いただきますた。

シンプルでパターンがあり、主役は小さいけど存在感がある。
もー私好みのシチュエーション(///ω///)
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-17 23:33 | 自動販売機/電話BOX/外灯
2011年 11月 15日

Wake up♯313 ニホンカナヘビ 2011

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「カナヘビ 2011 Summer」
Nikon D300/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2

トカゲの尻尾切りは有名ですが、この子は幸いにもそのような非常事態に陥らずに過ごせているようです。
それにしても。。。あらま、尻尾ってこんなに長くなるのね。

尾が長いのにはちゃんと理由があって、草むらや薮を立体的に移動して暮らすうえで草上で身体を支えたりバランスを保つのに役立つのだそうです。だから指で草をつかまなくても葉上にのっかってられる。
また、脂肪の貯蔵庫でもあるため、尻尾切り(自切)はせっかくの貯金を捨てて身ひとつで逃げるような、彼らにとってかなりハイリスクな最終手段なのでありますね。

貯金をちょっきん

なのでありました。

Test ♯902 ニホンカナヘビはこちら
Test ♯575 ちいさな湿原の物語はこちら
Test ♯184「ニホンカナヘビ」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-15 23:15 | 周辺の河原(下流側)
2011年 11月 13日

Wake up♯312 Gynandromorph 2011

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「ウスタビガ雌雄モザイク 2011 Autumn」
Nikon D300/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Photoshop CS2

前を走っていた川北家の車が、自販機の前で急停止。
川北さんが降りて、てけてけと自販機に走ってゆきます。
「あ、すいません、コーヒーでも買おうと思っただけです(笑)」

でもその自販機の前には、ぽつんとひとつ大きな蛾影。
ウスタビガであります。
この個体が、びっくら仰天の雌雄モザイク型だったのでありました。

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「ウスタビガ雌雄モザイク 2011 Autumn」
Nikon D300/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

昆虫では、稀に雌雄モザイク型が発現することがあります。
蝶やクワガタのように採集者や飼育者が多い虫では、しばしば報告を目にします。

ウスタビガの場合、オスは褐色というか濃いオレンジ色、メスは鮮やかな黄色が主体です。
今回のこの子は、黄色い部分がメス。そして「だれだよ、コーヒーこぼしたの」な部分がオスであります。

雌雄モザイクって、半分がオスで残り半分がメスだったり、前翅は左がオス右がメス、後翅は逆に左がメスで右がオス、みたいにある程度の部位を単位に組合わさってるのかと思ってました。
でもこの子を見ると、かなり複雑にオスメスが入り交じってるのがわかります。オスとメスで色が大きく異なるウスタビガだからこそですね。

外見でこれだけ複雑に絡み合ってますから、内蔵もすごいことになってるんでしょうねー。
「モザイク」とはよく表現したものであります。

自然の驚異、神秘を教えてくれた天使でありました。

天使は展翅になりました。



川北さんのウスタビガ雌雄モザイクの記事はこちら☆
万に一つの可能性/ウスタビガ


Wake up♯153 ウスタビガ 2010はこちら
Test ♯734「ウスタビガのオス」はこちら
Test ♯716 野蚕第9使途 ウスタビガ はこちら
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Test ♯327 「命が尽きるということ」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-13 23:42 | 自動販売機/電話BOX/外灯
2011年 11月 10日

Wake up♯311 てふてふ捜索隊 キベリタテハ 2011

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「キベリタテハ 2011 Summer」
Canon EOS Kiss Digital X/EF70-200mm F2.8L IS USM/EXTENDER EF1.4×II/Photoshop CS2

バードウォッチングでは、あまり鳥の姿がないなーと思ったら、あせらず座ってのんびり待ってみなさいと言われます。そうすると鳥たちのほうからやってくるよ、むやみに歩き回って探すよりたくさん見れるときもあるよ、ということであります。

キベリって、わりとそんな感じの蝶な気がします。
のんびり待ってると、ふわーっと滑空して目前に現れたりする。
神出「黄」没なタテハなのでありました。


Wake up♯108 てふてふ捜索隊 キベリタテハ 2010はこちら
Test ♯999 てふてふ捜索隊 キベリタテハ 2008&2009はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2011-11-10 01:04 | そのほかの水系