「ほっ」と。キャンペーン
2009年 04月 05日

Irregular serial ♯29 カバシタムクゲエダシャク捜索隊 2009

e0065734_20462149.jpg

「ロマンに釣られてみよう」KONICAMINOLTA DiMAGE X1/Photoshop CS2

和名、カバシタムクゲエダシャク。
学名、Sebastosema bubonarium。
日本での記録は10♂4♀(2009.4.5現在、♀の同定は暫定)。
韓国では2001年3月19日に♂の記録があります。
これ以外の情報が極端に少ないのが、この蛾の特徴でありますね。

日本における♂の最後の記録は約40年前、♀(同定は暫定)は約20年前です。
確認された個体数が少ないうえに記録が古いので、
現在、日本国内でカバシタムクゲエダシャクがどのような状況になっているか「まったくわからない」のであります。

というわけで4月4日。
このカバシタに「会いたい」というむちゃくちゃな理由だけで、行ってきました。
メンバーは一寸野虫さん、蛾LOVEさん、川北和倫さん、なおやんさん、そして真神ゆであります。
カバシタムクゲエダシャクは新潟県、秋田県、栃木県、東京都、群馬県で記録があります。
今回選んだのは栃木県のポイント、柳田町と鶴田町。
柳田町は、冬尺蛾研究の中島秀雄先生が1987年4月3日に産卵中の1♀(同定は暫定)を発見し、
これが国内で最後の記録になっています。
鶴田町は1963年4月4日に1♀(同定は暫定)、翌日4月5日に1♂が記録されており、
国内の同一地域で唯一、♂♀(同定は暫定)が採集された場所であります。

ところでなんで♀についてくどいように(同定は暫定)と記載しているかというと、
過去発見された4♀について「状況からカバシタムクゲエダシャクの♀と思われる」という域を
出ていないんであります。
カバシタムクゲエダシャクは冬尺蛾で、♂と♀の外観が大きく異なると推測されています。
したがってカバシタムクゲの♂と交尾している♀なら確実ですが、残念ながら交尾は一度も観察されたことはありません。
あるいは、♀が産卵した卵を飼育し、得られた子世代にカバシタムクゲの♂が含まれていれば確実ですが、これも成功したケースはありません。
もうひとつ、♂の標本と♀の標本をDNA検査することで追い込めそうな気がしますが、
DNA検査はマーカーと呼ばれる遺伝子をまず決める必要があります。
おおよそ2万個ある遺伝子情報のなかで、どこを比べれば「同種か別種か」を判別できるか、
まずそこから解明してゆかないといけないのであります。
という諸事情を考慮して、あえて♀の同定は暫定と記載させていただいておりますです。

さて、まずは柳田町に午前10時に到着したメンバー。
ところが空はどんどん曇ってゆきます。
気温は17℃前後とそこそこあるのですが、体感的にはなんだかもっと寒い感じ。
時折、薄雲越しにちらと日差しが射すものの、ナナホシテントウは草の葉の根元にあたまを突っ込み、
虫はみーんなお休みモードといった感じ。
あぅー、午前中だというのに、本日の営業終了ですか。
土手やあぜ道を歩けど虫影少なく寂しいまま柳田町でのカバシタ捜索は切り上げ。
なぜか土手に釣り人の人形が2体落ちてました。呪いの人形かと思ったよ。\(;゚∇゚)/
それともカバシタの化身ですか。

化かしたムクゲエダシャク。

まぁでも、あらゆる交通機関を駆使して「地球上で行けない場所はない」時代のなかで、
生き物については今なお身近なところにロマンがあるのであります♪
カバシタに興味をもたれた方、日本でも韓国でもいいですから、ぜひカバシタの謎を究明してみませんかo(*'▽'*)/☆

来年は、でかした!ムクゲエダシャクになるといいなぁ。。。
[PR]

by Faunas_and_Floras | 2009-04-05 11:21 | Irregular serial


<< Test ♯985 キイロスズ...      Test ♯984 ハスオビエ... >>