Faunas & Floras Phase2

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2009年 03月 26日

Test ♯982 Aqua festivities タガメちゃん日記 2009

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「星になったタガ夫」KONICAMINOLTA DiMAGE X1/Photoshop CS2

3月22日。
朝起きて、ふと水槽をみるとタガ夫が底に沈んでいました。
ショックでした。

肢をふだん見たことのない中途半端な曲げ方にして、まるで寝転がっているかのように横たわっていました。
餌として入れておいた小金は補食された形跡なく2匹ともそのまま。
タガ夫のお腹もぺしゃんこです。

タガメは泳ぎがあまり得意ではありません。それは毎日観察していてもよくわかりました。
図鑑で見ると水中に適応し立派で強靭そうな体躯に見えますが、けっきょくのところ、
ヤニサシガメやヨコヅナサシガメが巨大になってそのまま水のなかで暮らし始めたような形態をしています。
たまに泳ごうと肢をばたばたさせても、立派な体は遅々としか前へ進みません。
甲虫(コウチュウ)目のゲンゴロウたちは後肢で強力な推進力を得られますが、
タガメはまるで「まちがえて水に落ちたバッタ」に毛が生えたような泳ぎしかできません。

しかしタガメには奥の手があって、もがくのをぱったりと止めるとぷかりと水面に浮かぶのです。
呼吸を整えて、再度泳ぐ ... というより、なーんか肢にひっかかってしがみつけないかな、という感じでまた肢をばたばたさせます。

事前に調べた、タガメの飼育での注意点として、タガメは溺れるということがありました。
もし補食後で満腹だと、体重が重くなって、奥の手の「ぷっかり浮かぶ」ことができないのであります。
横たわるタガ夫の姿に信じられない思いを抱きつつ、まっさきにタガ夫のお腹を確認したのはそのためです。
少なくとも、補食による体重増加で溺れたのではないことはわかりました。
けど、タガ夫の死因はなおさら謎が深まるばかり。

ごめんね、タガ夫。
一昨日も日光浴していて、まだ余命はあったはずなのに、私がなにか事故の可能性を見逃してたんだよね。

タガ子とともに小学校で過ごしていたあいだ、何人もの子どもたちが水槽の前に釘付けになっていたそうです。
学校の先生方は手書きでタガメの解説リーフレットをつくり、水槽の前に貼ってくださいました。
タガメの生態が紹介された書籍を買ってきて、子どもたちが読めるように水槽の横に置いてありました。
年配の女性の先生までもが「私、タガメにちょっと詳しくなっちゃったわ」と笑顔でおっしゃってました。
偶然テレビのチャンネルをまわしていたら、NHKの深夜番組でタガメの生態の番組を放映していて、
そのまま食い入るように見てしまったという女性の先生もいました。

タガ夫はとても幸せだったと思います。
飼われる生き物が、自然のなかで生きるのとどちらが幸せかということがよく論議されますが、
飼育個体でも、その個体の命がたくさんの人の心に自然の大切さを伝えることができれば、
その個体は、私は幸せな人生だったと思っています。

タガ夫、ありがとう。



「死んじゃったんですかー。残念でしたね。標本にしたいのでもらえますか?ふつーに乾燥させると脂が浮いて標本が真っ黒になっちゃうらしいんですよ。手間なしブライトで脂抜きしといてもらえます?」

蛾LOVEさん。。。

悲しみに暮れる飼い主に、それ言うか (^_^;)

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by Faunas_and_Floras | 2009-03-26 23:24 | 自宅にて


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