2009年 03月 09日

Test ♯974 片翅のシロフフユエダシャク

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「生きることをあきらめないということ」
Nikon D300/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Photoshop CS2

小学校に登校していたノコギリ大歯がとうとう力尽き、今日帰ってきました。
金曜日はまだ生きていたそうですが、土日のあいだに寿命が訪れたようです。
おまえ、ホントによくがんばったなぁ。
小学校の子どもたちのなかで、たとえ一人でも二人でも、おまえのことを記憶にとどめて、
将来、環境を守る技術の開発をめざす子がでてくるといいね。
ありがとう。

ところで今回の画像ですが、当初、「羽化不全のシモフリトゲエダシャク」と表記したものでしたが、
ATSさんよりシロテンエダシャクの羽化不全ではないかとありがたいご指摘をいただき、
いったんテーマをシロフフユエダシャクに変更いたします。
あたまのなかで文章組み直しますので、シロテンエダシャクについてはまた後日ということで<(_ _)>

さて、桜の幹にひしとしがみついていた片翅のシロフフユエダシャク。
ぱっと見で最初はなんだかよくわかりませんでした。
しげしげと見ると、左側の翅がほぼ根元から失われています。
いったいぜんたい、どんなトラブルに見舞われたのか、わずかな翅脈だけが痛々しそうに残っています。
これは羽化不全ではなく、なにかしらの天敵に襲われて引きちぎられてしまった感じですね。
さすがにこれではもう飛ぶことはできないでしょう。
それでも、身長158cmの私の背よりすこし高い程度の位置にいました。
いったん地面に落下して何を逃れ、また必死にこの高さまで登ってきたのかな。

虫には痛覚がなく、痛みという概念がないような話を読んだことがありますが、
痛みはなくても身体機能の一部が失われたことは理解できているのかな。
冬尺蛾の場合、成虫になったら餌はもとより水分さえ摂取しないと言われてますから、
もうホント、生きる目的は交尾繁殖だけになります。
このシロフフユの♂は事実上、これから先その目的を遂行できないに等しい状態になっちゃったワケです。

それでも、撮影しようと近寄ると歩いて逃げようとします。
そうなんです、この♂はまだあきらめていないのであります。
たとえ翅が失われ、命が尽きるのをじっと待つことしかできなくなったとしても、
彼はわずかな可能性を求めて、♀が羽化して上がってくるかもしれない食樹の幹で
じっと片方の翼だけで耐えているのかもしれません。

セレブだとかクールだとか完ピンだとかレアだとかより、
汚くぼろぼろになっても、力尽き果てるまで生きることをあきらめない、
こんなときこそ命は輝いていると私は感じています。

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by Faunas_and_Floras | 2009-03-09 23:20 | 自動販売機/電話BOX/外灯


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