「ほっ」と。キャンペーン
2008年 09月 11日

Test ♯941 てふてふ捜索隊 Skippers Maniax タカネキマダラセセリ 2008

e0065734_20275780.jpg

「タカネキマダラセセリ 2008 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

さて、いるハズだけどどうせ出会えないだろうなぁ ... という種に出会えちゃったのはなんだったのかはまだまだ置いといて(いいかげん、ひっぱるなぁ)、今回いちばんのターゲットはこの子でした。

クモマベニヒカゲ、ベニヒカゲと続きましたが、
このタカネキマダラセセリも高山蝶であります。

高山蝶といっても明確に定義されているワケではないそうですが、氷河期が終わり温暖な気候になるにつれ、暑さから逃れるために生息域の標高を上げていった種のうち、もっとも寒冷な高山帯まで逃げこんだ種が該当するようです。

間氷期の暑さから逃れる手段は、標高を上げる以外にも北上するという選択肢もあったわけですが、どちらが正解だったかは別として、高山帯に逃げることを選んだ種は温暖化が進むにつれより標高を上げざるを得なくなり、生息域が分断され範囲がどんどん狭くなるという試練にさらされることになります。

e0065734_21143573.jpg

「タカネキマダラセセリ 2008 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

とはいえ、過去の地球においてはいまよりさらに温暖だった時代もあり、昆虫のみならずあらゆる生き物は必死に工夫して世代を残してきたんであります。
昨今の人類による温暖化が問題なのは、その温暖化のスピードがめちゃくちゃ速いということです。従来の、数万年かけて上下していた気候変動にくらべてわずか十数年という猛烈なスピードですから、正常な状態に回帰するためには同じく猛烈な急ブレーキをかけないと間に合わないんでありますね。

話を高山蝶に戻しましょう。高山蝶は大きく4つに分類できるという説があり、クモマベニヒカゲ、ベニヒカゲは「好高山種」になるそうです。(詳しくは上記、高山蝶のワードに一寸野虫さんの高山蝶のページにリンクしましたのでご覧ください。)
一方、タカネキマダラセセリは「擬高山種」に分類され、高山帯に似た環境に棲むが生活圏は森林限界より下ということになっています。
今回行ったポイントはちょうど境界線付近だったようで、どちらのタイプにも出会えたことになります。

e0065734_21323271.jpg

「タカネキマダラセセリ 2008 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

そういえば高山蝶のなかでセセリは唯一、今日のこのタカネキマダラセセリだけであります。
日本ではいちばん標高の高い地域に棲息する、クールなセセリなんでありますね。

まぎらわしいのは、よく似た和名のカラフトタカネキマダラセセリで、こちらは低山帯にもいるので、高山蝶(=高山だけの蝶)に含まれないのだそうです。

e0065734_21392579.jpg

「手のりタカネキマダラセセリ」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

なんと、最後に手のりのサービスまでしてくれました。
初の手のり高山蝶であります。
まさに、天高く 山高く登る気持ち(///ω///)♪
[PR]

by Faunas_and_Floras | 2008-09-11 20:26 | そのほかの水系


<< Test ♯942 てふてふ捜...      Test ♯940 てふてふ捜... >>