Test ♯938 ヤマトタマムシ 2008

「ヤマトタマムシ羽化不全 2008 Summer」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2
更新がトロくてすみません。。。<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
今年は何回かタマムシに出会う機会に恵まれました。
1匹目は例によってキマルリ探しで桜の老木が並ぶ広場をうろうろしていたときです。
ふと、葉の上にひときわ鮮やかな物体がのっかっているのに気づきました。
お、タマムシだ ... けど、なんかいつもと模様が違くない?
そろりそろりと近づいてようやく、羽化不全で翅が変形してしまっているのだとわかりました。
私は東京都文京区の出身です。
山手線の内側ではありますが、私が生まれ育った地域は地下鉄が開通するまで陸の孤島のような場所で、タマムシは幼稚園の園庭のすみに屍骸が落ちていたのを拾った記憶があります。
金沢文庫に行った時、ヒグラシの「カナカナカナ ... 」という声を初めて聞いて驚いたのが小学生のときですから、私にとってはタマムシのほうがヒグラシより身近に感じられる昆虫でありました。
「脱皮」という成長方法は私たちにはイマイチ感覚がつかめない異次元の世界ですが(人間も常に皮膚が代謝してるので知らないうちに脱皮してるといえばしてますけど)、とくに虫など節足動物の脱皮は、ヘビなどの脱皮よりずっと複雑でリスクも大きいようであります。
なかでも羽化不全は人の目につきやすい「脱皮のリスク」のひとつですね。
羽化不全で飛ぶことができなくなった個体を見ると、進化の過程でもっとリスクの少ない方法なかったのかなぁと思ってしまいます。
タマムシ色の人生というけれど、材から脱出できなかったり、当のタマムシたちはさまざまな試練を耐え抜いて生きているのでございますね。
羽化不全の場合、アンバランスな姿でけして美しくないケースもありますけど、なをも必死に生きようとする姿には命の本質が輝いているように感じられて、このタマムシと出会ったときもキマルリのことを忘れて30分ちかくおつきあいしてしまいました。

「産卵のために材に飛来したヤマトタマムシ 2008 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2
こちらは、いつもカミキリを見に行くお馴染みの材置き場。
この日はいつものチーム神奈川のメンバーになんとなーく昆虫撮影の川北和倫さんも加わって虫を求めて早朝から走り回っておりました。
この材置き場では、ちっこいタマムシは見たことありますが、ヤマトタマムシは初めてです。
みんなで見ていると、材をひょいひょいと移動しつつ、やがて産卵を始めました。

「ヤマトタマムシの産卵 2008 Summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2
へー、タマムシってこんなふうに産卵するんですね。
お尻から産卵管を出したりひっこめたりして木材の凹凸や裂け目を確かめ、お尻の感触で気に入った産卵場所をさがしている様子はフチグロのメスとよく似てる気がします。
そういえば、私が幼稚園の頃に園庭で見たタマムシはどこで羽化したんだろう。
いくら陸の孤島とはいえ、そうそう立ち枯れや材が転がってるほどの雑木林はなかったと思うんだけどなぁ。
細川家(田中角栄邸も、もとは細川家の敷地のごく一部)とか大きなお屋敷の敷地内には、タマムシが子孫を残せる程度の環境が残ってたのかな。だとしたら今でもタマムシたちは細々と生き延びているかもしれませんねー。
→Test ♯577 玉虫色の人生はこちら
Tags:虫 テントウムシ・カミキリムシ・こうちゅうなど





