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Faunas & Floras Phase2

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2008年 06月 10日

Test ♯891 てふてふ捜索隊 オオルリシジミ 2008

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
CONTAX RX/Talberg 7/Sonnar T*135mmF2.8(MM)/中間リング/Fujifilm SP X-TRA400/FUJICOLOR CD/Photoshop CS2

5月24日。目指すは長野県、オオルリシジミの里。
現地の時系列天気予報では9〜12時台になると傘マークが入ってくるので、一寸野虫さんと4時集合で大急ぎで出発であります。
FLAVORさんから詳しくポイントを教わったのに、到着してみるとどうも周辺の様子に違和感が。

しまったぁ、場所間違えたぁ!!( ノД`)

刻々と迫り来る9時。大急ぎで軌道修正であります。

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

オオルリシジミは九州で自力で世代交代しているものの、本州とくに甲信越以北ではのきなみ絶滅してしまった可能性がきわめて大きい種です。今回訪ねた場所は累代飼育されていたものを再び野生に戻す試みをしています。
行政はもとより地元農家や周辺企業も一丸となって保護活動を行い、ここ数年でかなり安定してきたようです。

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

幸い天気の崩れが遅れているようで、雲間から日差しが差すなかオオルリシジミに出会うことができました。
ぱっと見は、想像していたより大きいなという印象でした。現地の方いわく、野生に戻すうえで途中まで飼育を行うので体格が大きくなる傾向があるとのこと。
すでに野外での自力繁殖も確認されていますので、いずれは長野県産本来の大きさに収斂してゆくのだろうなと思います。

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
CONTAX RX/Talberg 7/Sonnar T*135mmF2.8(MM)/中間リング/Fujifilm SP X-TRA400/FUJICOLOR CD/Photoshop CS2

私たちが行った日はちょうどメスの羽化のピークが始まったところで、あちこちで交尾を観察することができました。交尾どころか1頭でも見れればラッキーと思っていたので、これは嬉しかったです\(^▽^)/

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

こちらは下の個体が羽化不全で翅が縮れてしまっています。
かろうじて飛翔はできるようですので、がんばってたくさん次世代を残して欲しいです。

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Nikon Capture NX/Photoshop CS2

食草のクララをふと見てみれば、カップルが鈴なり。w(゚o゚)w オオー!

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

吸蜜シーンも撮れました♪
天気予報の傘マークはどこへやら、この時点でかなり気温が上昇しています。暑いです。

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「オオルリシジミ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

この区域では数が安定してきたとはいえ、昔はオオルリシジミはクララのある草原や牧場では普通に見られた蝶です。
地元の人たちの愛情に育まれたオオルリシジミたちが、将来は自力でさらに棲息範囲を広げてくれることを祈りつつ帰路につきました。

by Faunas_and_Floras | 2008-06-10 02:41 | そのほかの水系


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