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2008年 05月 01日

Test ♯855 タケウチエダシャク、ふたたび

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「タケウチエダシャク♂ 2008 Early summer」
Nikon D300/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Nikon Capture NX/Photoshop CS2

4月26日。昼の部はヒメギフ、シルビアともに出会えず。
でも蝶がだめでも、小雨程度の雨天なら蛾にはむしろ良い条件です。
標高が高いので気温は5℃。う、これはちょっと寒いかな。

この日狙ったのはタケウチエダシャクとナマリキリガ。どちらもそうそう出会えない種だそうで、遠征にひさびさ参加の蛾LOVEさんは、両種が飛来しないかと目がきらきらしています。

... 訂正、ギラギラしてます。マダカナ((o(= ̄¬ ̄=)o))マダカナ?

このあいだ一寸野虫さんと見つけたタケウチのメス、苦闘の末に連れ帰って渡してあげたじゃん。

「だって、オスとメス両方そろえたいですから」マダカナ((o(= ̄¬ ̄=)o))マダカナ?

... その、目をギラギラさせて言うのやめなさひ。

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「手のりタケウチエダシャク♂」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

で、日没後早々に来てしまいました。タケウチのオスであります。
メスとくらべると、やっぱり一回り小さいですね。
過去何年か飛来の実績がある場所なのだそうですが、今年もこうしてちゃんと飛んでくるということは、どこかすぐ近くに安定して世代交代できている食草があるんでしょうね。
ネットでざっと調べてみると、タケウチについてはヤマモモが食草のひとつだということが1993年に研究発表されているほかは、種として生息数が少ないのか、はたまた分布が極端に偏っていてムラがあるからなのか、やけに情報が乏しい大型蛾であります。
平地性とか山地性という面では、私たちは標高400m〜500mの市街地でメスに出会ってますし、400mより低い標高で過去いくども発見されています。そして今回オスが飛来した地点は1400m前後です。食草と彼らが好む環境があれば、標高に対してはそんなに神経質ではないようですね。

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「タケウチエダシャク♂背面部」
Canon EOS Kiss Digital X/Canon Macro Photo Lens 35mmF2.8/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

さてタケウチのオスが飛来してくれたものの、残念ながらナマリキリガは姿をあらわさず。どちらも春の蛾ですが、どうもタケウチのほうが一歩早く羽化してくるように感じます。ナマリはこれからなのでしょうね。
でもタケウチのオスと出会えただけでも大収穫であります。
いやぁよかったよかったと帰る準備を始めようとしたそのときでありました。

「あ、またタケウチがきた!」
「あ、またタケウチがきた!」
「あ、またタケウチがきた!」

時刻は21時前後。たてつづけにタケウチのオスが3頭飛来しました。
むー、いるところにはいるのね。

ただこれが「数が多い」ということにつながるワケではありません。
おそらく私たちが行った日が羽化のピーク前後のよい時期だったのでしょう。

今回の件だけ見ると、タケウチに関しては分布が局地的だからなかなか出会えないのであって、いるところには数多くいるということのように思えます。でも分布が偏ってるということは、その場所が破壊されると大きな打撃になるというリスクがありますし、あまり手放しでは喜べないんであります。

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「タケウチエダシャク♂前翅先端部」
Canon EOS Kiss Digital X/Canon Macro Photo Lens 35mmF2.8/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

タケウチを手にのせてアップで撮ってみました。
胴体やそれに近い部分の翅は、なんというか、レンガを材料にして鱗粉をつくったような質感ですねー。ところどころ白い部分がありますが、これはスレて鱗粉がおちてしまったのではなく、こういう模様なんであります。うってかわって、翅の先端部は紗のような高級感のある光沢をもった鱗粉で覆われてますね。

タケウチエダシャク、まだまだ続くのでありました。

Test ♯841 タケウチエダシャク 2008「タケウチエダシャクのメス 2008 Spring」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2008-05-01 20:43 | 自動販売機/電話BOX/外灯


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