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Faunas & Floras Phase2

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2008年 04月 17日

Test ♯841 タケウチエダシャク 2008

Test ♯841 タケウチエダシャク 2008_e0065734_228495.jpg

「タケウチエダシャクのメス 2008 Spring」
Nikon D300/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Photoshop CS2

スギタニルリシジミを堪能したあとFLAVORさんとお別れし、一寸野虫さんと私はさらに夜の部へと突入であります。
24時間、闘えますか。最近、歳でちょっとキツいであります。(T^T)

が、そんな疲れを一気に吹き飛ばす大物登場。
タケウチエダシャクの、しかもメスであります。

タケウチ、発見。。。
とメールしたら、すでに深夜の1時をすぎているというのに、ものの1分もかからず蛾LOVEさんから電話が返ってきました。
それくらい珍しいんですね。

「ぼくのために捕まえてきてください。」

ヤだ。だって、でかいんだもん。

Test ♯841 タケウチエダシャク 2008_e0065734_22242981.jpg

「手のりタケウチ」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

タケウチエダシャクは全国的に観察例や採集例が少ないようで、その生活史は最近ようやくわかりつつある種のようです。
野蚕などタケウチより大きい種は多いですが、ご覧の通り、タケウチはとにかく横に長ぁーいんであります。色はシックな赤というか朱というか。体色の白い部分は鱗粉がハゲてるのかと思ったら、じっと見てみたらこういう模様なんですね。
赤くて巨大なトビモンオオエダシャク、といった風情であります。

タケウチも街灯などに飛来することがありますが、その数はきわめて少なく、ほとんどがオス。
昨年、オオシモフリスズメでお世話になったSさんいわく、
「タケウチの♀は発生初期のバージン♀しかライトに来ないので採りづらいですね。」
どうやらこのあたりの事情も研究が進まなかった理由のようです。

うーむ、私たちは今回相当ラッキーだったと言えるようです。

「お願いしますよぅ、タケウチのメスなんて一生に一度出会えるかどうかですから」

ヤだ。だって、でかいんだもん。

by Faunas_and_Floras | 2008-04-17 22:07 | そのほかの水系


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