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2008年 03月 24日

Irregular serial ♯21 フチグロトゲエダシャク捜索隊2008(その4)

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「荒川河川敷」 RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

フチグロトゲエダシャクは埼玉県ではレッドデータ絶滅危惧種に指定されています。
埼玉県での記録はさいたま市田島で記録がありますが、矢野高広氏が1981年に採集して以来発見されていないそうです。ここ1〜2年で、東京都、千葉県、神奈川県では記録があるのに、なーんで埼玉県だけフチグロが見つからないのでしょう。

いちばんの理由は、

探す人がいない

ということですね。
ただでさえ蛾ですし(^▽^;)、早春のごく一時期のしかも昼行性、生息地も局限していて十分に調査されていない地域が多く、生息地の細やかな性格がつかめていないのであります。

じゃぁ、せめて「探す」だけなら私のような素人にもできるんじゃあるまいか、というワケで埼玉県まで行ってみました。
とはいえ広い埼玉県。そこでまずポイントを絞るために、フチグロが生息するウチの近所の河原とよく似ていそうな場所をさがしました。方法は Google Map の航空写真画像であります。これで各地の航空写真の画像を見て行って、今回選んだのは荒川の花園インターチェンジ付近の河川敷。

ところが航空写真で見るのと現場に行って見てみたのでは大違い。

砂です。

今回河川敷を10数キロ歩きましたけど、ずーっと厚い砂地なんであります。まるで海岸の砂浜を歩いているかのようでした。砂地でも草が生え菜の花が盛りでしたが、近所のフチグロのいる河原とは明らかに環境が違います。
ときおり、「あ、ここならフチグロがいても良さそうだな」という場所もあり、しばらくオスが飛ばないか見ていたのですが、残念ながら姿は確認できず。

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「荒川河川敷」 RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

そしてトドメはこれ。
荒川はその名の通り過去に幾度となく洪水による氾濫を繰り返し「荒ぶる川」と呼ばれたのが由来で、その「荒ぶる川」を治水する必要性は十分理解できます。でも、時はすでに21世紀。流域の人々の命と生活を守り、なをかつ河川敷で命を育むたくさんの生命をも守る手法というものが考えられてもよいのではないかという気がします。
そのためにも、もっともっと生態研究を活発にしないといけませんし、そこへ至る根底の部分としてケモノでも野鳥でも虫でも、日本人がもっと生き物に対して興味をもつことが必要だと思います。

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「フチグロトゲエダシャク」(このカットのみ 2007.3.3 神奈川県で撮影)
Canon EOS 20D/EF70-200mm F2.8L IS USM/EF12 II/Photoshop CS2

Irregular serial ♯20 フチグロトゲエダシャク捜索隊2008(その3)はこちら
Irregular serial ♯19 フチグロトゲエダシャク捜索隊2008(その2)はこちら
Irregular serial ♯18 フチグロトゲエダシャク捜索隊2008(その1)はこちら
フチグロトゲエダシャク捜索隊2007(2007.3.6)はこちら
フチグロトゲエダシャク捜索隊2007(2007.2.25)はこちら
Test ♯125「フチグロトゲエダシャクの交尾」はこちら
Test ♯124「フチグロトゲエダシャク」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2008-03-24 23:24 | Irregular serial


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