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2008年 03月 16日

Irregular serial ♯19 フチグロトゲエダシャク捜索隊2008(その2)

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「フチグロトゲエダシャク 2008 Spring」
Canon EOS Kiss Digital X/EF70-200mm F2.8L IS USM/EF12 II/Photoshop CS2

昨年秋の豪雨による濁流は、近所の河原の地形を大きくかえてしまいました。
台風による冠水でもここまでひどい状況にならなかったのに、なぜ豪雨で多大な影響をうけてしまったのかが、いまひとつピンときません。
豪雨の増水は堤防を越えましたので、過去の台風のときより圧倒的に水量が多かった = 濁流の水圧がケタちがいに大きかったということが考えられます。でも幸いなことにフチグロが棲息しているエリアは地形の変形箇所からはずれています。200mほど先の小径は押し流されてきた砂礫で2mちかく埋没しましたが、その点ではフチグロエリアはかろうじて難を逃れました。

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「フチグロトゲエダシャクのメス(昨日掲載の個体とは別個体)」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

ではフチグロエリアは、豪雨の濁流でまったく変化がなかったかというと、影響はありました。

砂です。

数センチ〜数十センチというレベルですが、フチグロエリア全域に砂が流入し堆積したのです。
どうやら秋の豪雨の特徴は、その水量の多さと、どこかから砂を大量に運んできたのが特徴といえそうです。
砂が堆積するのは地形が関係します。水没した場所に起伏があった場合、地面にそって流れ込んできた濁流はその起伏を乗り越えることになります。そして起伏を乗り越え終わったところに砂が堆積されやすいんであります。
が、フチグロエリアはそのような起伏はほとんど見られず、過去の台風による冠水でも砂の流入はありませんでした。なんで一面砂で覆われてしまったのか不思議であります。

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「フチグロトゲエダシャクの交尾」
Nikon D300/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

豪雨による環境変化ばかり気になってしまうのですが、今年フチグロが少ない理由は別にある可能性もあります。たとえば食草に異変があったとか。カビや病原菌も含めて、天敵が大量発生したため生存率が低くなったとか。
夏場のフチグロエリアは踏み入るのをためらいたくなるような薮に覆われ、また毒をもったヒロヘリアオイラガの幼虫天国にもなりますので、なかなか通年での観察が難しいであります。
フチグロの生態、生活史そのものは飼育などで垣間みることができますが、その生息環境を含めて考えようとした場合、とてもハードルが高いでありますね。(つづく)

Irregular serial ♯17「アオハダトンボ」はこちら
Irregular serial ♯16「フクラスズメ」はこちら
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by Faunas_and_Floras | 2008-03-16 22:51 | Irregular serial


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