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Faunas & Floras Phase2

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2008年 02月 08日

Test ♯780 ウスバフユシャク

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「ウスバフユシャクの交尾 2007-2008 Winter」RICOH Caplio GX8/蛍光灯ランタン/Photoshop CS2

一寸野虫さんとこの冬幾度か通ったポイントでウスバフユシャクの交尾を撮影できました。今回、3カップルが登場しますが、いずれも別々の日に撮影しています。
見ていると、オスもメスもたくさんいるんですけど、なぜか交尾に至ったカップルがなかなか見つかりません。雪の日にもメスは必死にコーリング(オスを呼ぶためお尻からフェロモンを散布する行動)しているのですが、オスが根性ないのか、すぐそばまで飛来しているのにへろへろと着地してしまったりしています。ヾ(~∇~;) コレコレ

おまえ、メスが待ってるんだから気合いいれろよと、オスをそっと手に載せてメスの脇に移動させてみたりするのですが、さっぱり交尾に至る気配はなし。あー、じれったい!!コラァ( ≧∇≦)ノ

もはや気分はおせっかい仲人。

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「ウスバフユシャクの交尾 2007-2008 Winter」RICOH Caplio GX8/白色LEDライト/Photoshop CS2

こちらは別のカップル。風をよけたいのか、ややくぼんだ位置を選んだようです。
フユシャクの場合、交尾の場所は飛べないメス次第ということになるのですが、こうして見ていると、けっこう自分たちの食樹じゃないところで交尾をするみたいですね。
メスは歩くしかないワケで、食樹で交尾してそのまま産卵したほうが効率がよい気がするんですけど。
そういえばヒメクロオビフユエダシャクも、食樹より周囲の低木で交尾するケースが圧倒的に多いようで、研究していた中島先生もヒメクロオビのメスを発見するのにずいぶん苦労されたようです。

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「ウスバフユシャクの交尾 2007-2008 Winter」
Nikon D70/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/蛍光灯ランタン/Photoshop CS2

3組目のカップルです。こちらはメスが完全にオスの翅の下に隠れてしまってます。
ちなみに交尾中にメスが「場所変えたい」と思った場合、交尾したままオスをずるずるひきずってメスが無理矢理移動を開始します。ひきずられるオスはなすがまま、いや、なすがパパか(^▽^;)

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「ウスバフユシャクの交尾 2007-2008 Winter」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

3組目はちょっとオスとメスの位置関係がわかりづらいので、もすこしアップで。
このあとメスは産卵するわけですが、残念ながらそこまで観察できたことがありません。とにかく、交尾時間が長いんです。あまりライトで照らし続けても不完全なまま交尾を解除してしまうし、こっちの身体は冷えるしで、フユシャク観察は体力勝負なのでありました。

Test ♯397「ウスバフユシャク」はこちら
Test ♯345「ウスバフユシャク」はこちら

by Faunas_and_Floras | 2008-02-08 23:59 | 自動販売機/電話BOX/外灯


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