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2007年 12月 29日

Test ♯749 シロオビフユシャク

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「シロオビフユシャク 2007-2008 Winter」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

ユキムカエととてもよく似ているシロオビフユシャク。
ユキムカエだけでなく、クロバネフユシャク、スジモンフユシャク、サクフウフユシャクにも似ています。
区別点を暗記するまではフィールドで「?」が飛び交う、けっこうややこしいグループであります。
とくに1月2月はシロオビ、クロバネ、スジモンいずれがいてもおかしくない時期なので、怪しきは撮影しておかないとあとで判別に苦悩することになります。
私はまだ見たことないのですが、メスにいたっては「交尾している相手(オス)がシロオビかクロバネか」を見ないかぎり判別不可能なほど似ているようです。ザ・たっちの「たくや」と「かずや」を見分けるよりはるかにムズカシいです(笑)。

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「シロオビフユシャク 2007-2008 Winter」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

シロオビは、フユシャクとしてはかなり研究が進んでいるようで、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」を見ると食草がずらーっと並んでいます。ヤナギ科、クルミ科からバラ科、カエデ科などなど、けっこう「なんでも喰い」なんですね。
分布は図鑑によっては九州以北となっていますが、上記の「みんなで作る日本産蛾類図鑑」では北海道から九州を越えて屋久島まで棲息が確認されていると記載されています。
地球温暖化でこの先どうなるかわかりませんが、もともと彼らは北方系らしいので屋久島まで進出したというのはがんばりましたですね。

うん、君も立派に勝者だね。☆*~゚⌒('-'*)⌒゚~*☆

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「シロオビフユシャク 2007-2008 Winter」
Nikon D70/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Photoshop CS2

勝者だね、といいつつ、じつはシロオビがレッドデータに登録されている県もあって、山口県では絶滅危惧II類になっています。県内では狭い地域でしか記録がなく、その生息環境や生息密度については不明な点が多い、というのが理由のようです。
これはとかく蛾ではよく聞くケースですね。だって、

蛾を捕獲、調査する人のほうがレッドデータ絶滅危惧種ですから。(^▽^;)

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「羽化したばかりのシロオビフユシャク」RICOH Caplio GX8/白色LED/Photoshop CS2

一寸野虫さんとナカジマフユエダシャク捜索に行った折り、時間があるので寄り道したポイントでシロオビフユシャクを発見。桜の幹にとまってじっとしています。シロオビにしてはめずらしく翅をたたんでいます。
よく見ると、まだ後翅が伸びきっていません。どうやらこの日の夕方に地面から羽化してきた個体のようです。
おぉっ、メスもいないかな?と周囲をさがしてみましたが、残念ながら彼しかいませんでした。
桜は毛虫がつくことで有名ですが、それら幼虫のなかにはフユシャクたちの幼虫も混じっています。街路樹では「春の花だけを楽しみたい」と言わんばかりに消毒しまくりの場所も多いですが、そんななか真冬の寒空のもとこうして無事に羽化してきた成虫を見ると、消毒なんてしないで、もちょっと自然に寛容になってくれればよいのになぁと感じてしまいます。

ちなみにフユシャクは野蚕のように口は退化してはいませんが、羽化したあと成虫はほとんど水さえも口にせずに伴侶を求め次世代へとつなぐ繁殖活動のみに力を注ぎます。
気温が零下のなか活動する道を選んだため、水分を口にすると体内で凍結して命の危機になるということもありますが、ストイックなほどに次世代を残すことに精力を傾ける彼らの姿は、少子化にあえぐ日本人は少し見習ってもよいのではないかなと思うこの頃です。

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by Faunas_and_Floras | 2007-12-29 23:59 | 自動販売機/電話BOX/外灯


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