2007年 08月 16日

Test ♯613 昼の森の物語

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「フクラスズメ」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

森は、どの植物で構成されているかでその性格が大きく変わります。
針葉樹など植樹で占められた森はいつ行っても生き物の姿が少なく寂しい感じがしますし、
広葉樹や雑低木がたくさん残る森は、生き物の多様性が豊富です。
なかでもクヌギやナラなど樹液を豊富に提供する樹木の多い森は、夏になると昼夜を問わずまるでお祭り騒ぎのようになります。

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「スミナガシ」
Canon EOS Kiss Digital X/EF70-200mm F2.8L IS USM/EF12 II/内蔵ストロボ(日中シンクロ)/Photoshop CS2

翅に、まるで墨を流したような模様があることから名付けられたスミナガシ。ユキムカエフユシャク同様、風流な名をもらった虫は幸せだと思います。
スミナガシはあまり明るいところに出てきてくれないので、オオムラサキとこのスミナガシは、ストロボなしでの撮影がとてもムズカシいです。
樹液やミネラルを舐める口吻は深紅で、数多いチョウのなかでも赤い口吻はスミナガシの特徴的シンボルですね。なんとかして、自然光でスミナガシを表現してみたいであります。

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「コクワガタ」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2

さて樹液といえば、カブトムシやクワガタ、カナブンを筆頭とした甲虫目のグループですね。
彼らにとってとにかく樹液は美味しくてたまらないらしく、子どもたちが夢中になるあの角や大顎の造形美は、樹液争奪の場所取りのために進化したんじゃないかとさえ思えてきます。

でも昼間行くと、見渡す木々に残酷に釘が打ち付けられ、カブトやクワを捕獲するためのトラップ網がたくさん放置してあるんですよ。
昆虫採集は、子どもたちの教育としてとても大切だと思います。ザリガニ釣りやバッタ釣りなども含め、生あるものへのふれあいは子どもたちの心の成長に必要なものだと思います。
問題なのは大人ですね。研究調査に関与しているならまだしも、まるで関係なく、個人的な趣味で食玩を大人買いするかのように生き物を根こそぎ採集していったり、売買を目的として何十頭何百頭と採集するだけ採集して、殺したあげくにキズがついている個体は選別して捨てて去って行くなど、大人がそんなに命を粗末にして恥ずかしくないのだろうかという事例を数多く耳にします。

森は個人の欲望を満たすための場ではないことを、まず大人に教育すべき時代になってしまったのかもしれませんね。
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by Faunas_and_Floras | 2007-08-16 23:59 | 近隣の水系


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