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Faunas & Floras Phase2

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2007年 07月 23日

Test ♯587 チョウトンボ捜索隊

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「チョウトンボ」
Canon EOS Kiss Digital X/EF70-200mm F2.8L IS USM/EXTENDER EF1.4 II/Photoshop CS2

今月7日のヒメヒカゲ捜索のときに、はじめて見たチョウトンボ。
でも近寄れない遠方の樹上で数頭がひらひら舞うのが見えただけ。しかも曇天の逆光で翅の複雑に輝く色や光沢はまったく見ることはできませんでした。
じつは、近所の河原でよくお会いするバードウォッチャーの方が、近所の河原でもチョウトンボを見たことがあるとおっしゃっていたのですが、残念ながら私はいまだに近所の河原ではチョウトンボには出会えていません。

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Nikon D70/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

チョウトンボは、自然度が高く浮葉植物の多い池や沼に棲息するそうです。
おそらく近所の河原だと、環境的には条件を満たしていると思うのですが、年によって夏場に数回、完全に水没して本流の濁流に洗われてしまうため、腐植栄養型の環境を好むチョウトンボにとって、近所の河原はその点で棲息がしずらい(他所から飛来しても世代が続かない)のかもしれません。

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Nikon D70/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM/Photoshop CS2

さて、そんなワケでひとつの池沼にあまり多数が棲息しないことの多いチョウトンボですが、近隣では比較的多くいて写真に収めやすい場所があるとのことで、土曜日に一寸野虫さん、DX-9さんとチョウトンボを求めて出かけてまいりました。
場所は国が管理する大きな公園で、現在もなを公園内のあちこちで造成作業が続けられています。花々も多く、チョウトンボのいる池までの間に、ジャノメチョウやアカタテハ、ヒメアカタテハの姿を見つけては撮影でひっかかり、チョウトンボの池までなかなかたどりつけません(笑)。

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Canon EOS Kiss Digital X/EF70-200mm F2.8L IS USM/EXTENDER EF1.4 II/Photoshop CS2

池ではギンヤンマやシオカラトンボ、ショウジョウトンボが多数飛び交い、カワセミやカイツブリの姿も見られます。このあたりは近所の河原とそう極端な違いは感じられません。
池の一角にやや湿地ぽい環境が整えられていて、そこにチョウトンボが5〜6頭ひらひらと舞っていました。
前回とちがい上から見下ろせる条件なので、チョウトンボの翅の輝きがよく観察できます。
複雑な色合いが絶妙なグラデーションで彩られています。蝶など鱗翅目のような鱗粉による色彩ではないので、光沢があってちょっぴり鉱物のような質感なのが新鮮に感じられます。
彩りは個体によって微妙に異なっていて、見る角度でも色彩の濃度が変化しますから見ていて飽きません。でもその分、撮影するのはかなり難しかったです。
チョウトンボの名の通り、翅の面積が広いためか微風でも影響を受けるらしく、葉にとまってもしょっちゅう翅を小刻みに動かして、まるでシーソーのように身体のバランスをとります。
今回はまたしても曇天のなかでの観察でしたので、機会があったら晴天の日にまた見てみたいです(^ ^

by Faunas_and_Floras | 2007-07-23 03:39 | そのほかの水系


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