「アサマシジミ」
(上)Canon EOS Kiss Digital X/EF70-200mm F2.8L IS USM/EF12_2/Photoshop CS2
(下)Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Photoshop CS2
市街地のはずれにある小さな農地。東京でも、多摩地区あたりに行けばありそうな場所で、アサマシジミがちらちらと舞っていました。
じっさい、1970年代くらいまでは東京や埼玉にも生息地があったようです。現在残された生息地も、全国的に次々とゴルフ場や別荘地へ開発されており、将来が心配されている種です。
今回オスメス両方を見ることができましたが、はじめて見るその模様は、いつも見慣れたヤマトシジミやツバメシジミとまったく違う印象です。とくに朱い部分が多いことが、その印象をことさら強いものにしています。
年に卵→幼虫→蛹→成虫のサイクルを数回繰り返す種が多いシジミチョウのなかで、アサマシジミは年に1化(1サイクル)しかしません。きっとアサマシジミにかぎらず、生息環境の変化が緩やかであれば、おそらく年1化でも対応ができるのでしょうね。
ちいさな農地のなかで、このアサマシジミたちがいつまでも生き残れることを願うばかりでした。