(右)エゾヨツメ 後翅上面
(左)オオシモフリスズメ 前翅上面
今回オオシモフリスズメを観察していて気づいたのが、鱗粉の多くが文字通りウロコのような扁平で大きな形をしていることでした。
鱗粉の拡大写真はアゲハチョウの鱗粉などがよく書籍に載っていますが、ひとくちに鱗粉といっても種によってさまざまな形状なのだということを再認識しました。
一部の蝶や蛾はぽわぽわの毛に覆われていることが多いですが、その毛が平たく変形したものが鱗粉です。蝶も蛾も、この鱗粉という構造をもっている鱗翅目の仲間です。
今回、オオシモフリスズメとエゾヨツメの翅を並べてくらべてみました。(拡大倍率は若干異なります。)
エゾヨツメの翅は、鱗粉というより荒い毛が密集しているという感じです。
一方、オオシモフリスズメの場合は典型的な鱗粉の形状で、しかも鱗粉のひとつひとつがきわめて大きいです。
きっとそれぞれになにかしらメリット、デメリットがあるのだと思います。
大きさ(開長)や模様はよく話題になりますが、種やグループ(属)ごとで鱗粉のちがいを調べていったら、けっこう面白そうな気がしてきました。
できる範囲で、これからちょっと意識して撮りためてみようと思っています(^ ^
ちなみに今回、オオシモフリスズメの顔をじーっと見ていて、何かに似ている気がしてならなかったのですが、帰宅してPCで拡大して「はっ!」と思い出しました。
この顔って ... パグ犬?!(笑)