2006年 12月 06日

ユキムカエ捜索隊

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「ユキムカエフユシャク」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2

11/18と11/22の二度の捜索はともに空振り。
そこで12/2の土曜日に三たび「雪迎え」を探しに行きました。

標高約800mくらいでの発見例もあるものの、その記録のほとんどが1000m以上のところで採集されているのだそうです。そこで今回も記録がある地点を中心に標高1400m前後の峠を数カ所巡りました。
当日の気温は、2度。
足もとからしんしんと冷えるだけでなく、枯葉が舞うほどに風も吹き、それなりに覚悟して防寒して行ったにもかかわらず寒いったらありゃしません(^ ^;

当日の月齢は11。半月を過ぎ、もう2〜3日後には満月を迎える頃です。
雲のない空で煌煌と輝き、月明かりってこんなに明るいんだなぁと再認識しました。
しかも強い風が吹いていますから、空気がすっかり澄み渡り、峠から見える夜景がくっきりと見えます。
ところが、これって夜蛾さがしには最悪ともいえるコンディションなんですね。
満月近くになると、蛾は外灯や自販機などの明かりに反応しにくくなるので、行く先々の灯りには、蛾はまったくといっていいほど姿なし(T_T)
同行した先輩方から、今日は月齢が最悪だから期待しないほうが良いよ〜と聞いてはいたものの、いやはやここまで蛾がいないとは、もう「お月さま、あっぱれ」としか言いようがありません。

ユキムカエフユシャクの成虫が姿を現すのは、11月下旬から12月上旬のおよそ2週間くらいのあいだだけ。深夜の行動で翌日に響くことを考えると(もう若くはないですから ... 涙)、捜索はおのずと週末の土曜夜ということになり、ユキムカエが飛ぶ2週間のあいだに出会えるチャンスはせいぜい3回くらいしかないことになります。
ところが今回のように月夜が当たってしまったり、蛾が飛ぶのをためらうような強風や大雨の日があるとチャンスはどんどん減ってゆくわけで、また来年!ということになってしまうのですね。

あぅ、今年はダメかぁ〜とあきらめかけていたとき、奇跡は起きたのでした。
仰向けになって息絶えていた蛾をひっくりかえしたところ、落ちていた場所に鱗粉が転写され、まさに魚拓ならぬ蛾拓が出来上がったのです。おぉ、自然の芸術☆と感動したのもつかのま、その鱗粉の模様は求めていたユキムカエフユシャクのものに限りなく近いではないですか!
なにせ「蛾拓」なので(笑)、シロオビフユシャクの可能性もありまだ識別中ですが、もしかしたら初遭遇のユキムカエフユシャクかもしれません。

そして、深夜の凍える山中で嬉々としている私たちに、虫の女神はもう少しだけ微笑んでくれたのでした。(つづく)
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by Faunas_and_Floras | 2006-12-06 04:57 | Season event


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