「オオミズアオ」RICOH Caplio GX8/Photoshop CS2
アルテミスと呼ばれる蛾、google検索選手権暫定1位(笑)のオオミズアオです。
水銀灯がたくさん輝く橋のうえでじっと佇んでいました。
蛾は紫外線の引力で引き寄せられてしまいますが、ただひっぱられるだけでなく、正常な動きを封じられてしまうようです。
無重力で長時間過ごした宇宙飛行士が地球に戻ってくると、地球の引力に耐えられなくて自分で立つこともできなくなる場合がありますが、灯火に集まった蛾を見ていると、そんな宇宙飛行士を思い出します。
今日のこのオオミズアオも、ときおりカワトビケラが衝突してきて驚いて飛び立とうとするのですが、まるで引力が強すぎて身体が持ち上がらないかのように、どんなに羽ばたいても橋上を水泳のバタフライ(モスフライですね)のように移動しかできません。
ためしに手にとまらせて暗がりまで運び、そっと離してやると、いままでの様子がうそのように優雅に平然と闇夜に飛び去ってゆきました。