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Faunas & Floras Phase2

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2006年 05月 03日

Test ♯163

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「アルテミスという名の蛾」
Nikon D70/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/Nikon Capture Editor/Photoshop CS2

鳥にも季節がありますが、虫をよく見るようになって日本の四季がことさら繊細なものであることを実感しています。
四季を分け二十四節気、それをさらに分けた七十二候がありますが、虫はこの七十二候で移ろってゆく印象があります。これは鳥にくらべてより植物に依存していること、変温動物なので気温に影響されやすいことなどが要素として大きいのかもしれません。

日曜日に、虫好き i 氏、W氏、蛾の達人S氏とともに夜蛾さがしに行きました。
近所の河原から10kmほど上流で、支流に沿う道に入りさかのぼります。
直線距離にすれば数十km程度ですが、自宅周辺の山とはぜんぜんちがう種の蛾がたくさん見られました。
そのなかで、いまの季節に主役を担うのがこのオオミズアオです。
夜闇のなか、街灯に照らされ青白く輝く姿はエゾヨツメやイボタガとはちがった
幻想的な印象をともなう美しさでした。
大きさは10cm前後と大型なので、和名は大水青。
この独特の色彩が月光をイメージさせるからでしょうか、欧米にいる近縁種も Luna Moth(月の蛾)と呼ばれ、学名もアルテミスと名づけられているのだそうです。
今日の写真はムーンライトで輝くイメージにしてみましたが、いかがでしょう? (^ ^

by Faunas_and_Floras | 2006-05-03 21:34


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