「ウスタビガ雌雄モザイク 2011 Autumn」
Nikon D300/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/Photoshop CS2
前を走っていた川北家の車が、自販機の前で急停止。
川北さんが降りて、てけてけと自販機に走ってゆきます。
「あ、すいません、コーヒーでも買おうと思っただけです(笑)」
でもその自販機の前には、ぽつんとひとつ大きな蛾影。
ウスタビガであります。
この個体が、びっくら仰天の雌雄モザイク型だったのでありました。
「ウスタビガ雌雄モザイク 2011 Autumn」
Nikon D300/TAMRON SP90mm F2.8Di 272E/内蔵ストロボ/Photoshop CS2
昆虫では、稀に雌雄モザイク型が発現することがあります。
蝶やクワガタのように採集者や飼育者が多い虫では、しばしば報告を目にします。
ウスタビガの場合、オスは褐色というか濃いオレンジ色、メスは鮮やかな黄色が主体です。
今回のこの子は、黄色い部分がメス。そして「だれだよ、コーヒーこぼしたの」な部分がオスであります。
雌雄モザイクって、半分がオスで残り半分がメスだったり、前翅は左がオス右がメス、後翅は逆に左がメスで右がオス、みたいにある程度の部位を単位に組合わさってるのかと思ってました。
でもこの子を見ると、かなり複雑にオスメスが入り交じってるのがわかります。オスとメスで色が大きく異なるウスタビガだからこそですね。
外見でこれだけ複雑に絡み合ってますから、内蔵もすごいことになってるんでしょうねー。
「モザイク」とはよく表現したものであります。
自然の驚異、神秘を教えてくれた天使でありました。
天使は展翅になりました。
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